川口商工会議所でのセミナー体験
先日、地元の川口商工会議所で開催された「ショート動画」をテーマにしたセミナーに参加してきました。講師は私の勉強会仲間であり、Webマーケティングの先駆者でもある菅野弘達さん。全国の商工会議所で売れっ子の講師で、一度研修を受けてみたいと思っていた方です。
今回のテーマは「売り上げアップを目指す!デジタル化対応セミナー」~販路開拓に繋がる【縦型・ショート動画】の使い方~という内容でした。参加者には年配の経営者も多く、SNSや動画マーケティングへの関心の高さを感じました。
セミナーでは、中小企業がSNSを活用するための基本や、継続的な運用のヒント、成功事例が多数紹介され、とても参考になりました。
🔸なぜ、今ショート動画?
ショート動画と聞くと、ハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、旅行先や家族との時間をスマホで撮影するのは当たり前の時代です。その延長線上で、ビジネスにも応用できるのです。
実際、ショート動画は採用活動だけでなく、ビジネス全般において活用が広がっています。
🔸ビジネスにおけるショート動画とは?
ショート動画とは、スマホの縦長画面で視聴する60秒以内の動画の総称です。具体的には、
- TikTok
- Instagramのリール
- YouTubeのショート
などで人気を集めています。かつては10代が音楽に合わせて踊るイメージが強かったですが、現在ではビジネス利用が急増しています。
ショート動画が注目される理由
- 若い世代のファンが増える: 拡散力が大きく、トレンドを押さえやすい。
- 他のSNSへ転用できる: コンテンツの再利用が簡単。
- スマホだけで運用可能: 撮影から発信まで一貫して行える手軽さ。
🔸Z世代になぜショート動画が受ける?
ショート動画の最大の魅力は、短時間で視覚的に大量の情報を伝えられる点です。動画1分はWebページ3600ページ分の情報量に相当すると言われています。
例えば、職場の雰囲気やスタッフの表情、施設の様子などを一度に伝えられるため、文字や静止画では伝えきれない「リアル感」を視覚的・聴覚的に表現できます。このリアル感こそが、Z世代に受け入れられる理由です。
採用活動への影響
Z世代は「デジタルネイティブ」であり、欲しい情報は自ら探しに行きます。そのため、企業のホームページやSNSに欲しい情報がなければスルーされてしまいます。
彼らが求めるのは、労働条件だけではなく、「自分の未来を描けるかどうか」。カッコいい採用ページよりも、日々の仕事や組織の雰囲気がわかるリアルな情報が重要です。
🔸ショート動画での成功事例
町工場の社長が製品へのこだわりを語ったり、中華料理人が技を披露する動画が共感を呼び、Z世代の応募につながっています。採用が難しいとされるクリニックや介護施設でも、TikTokやInstagramを活用した成功事例が増えています。
ショート動画は特別な機材やスキルを必要とせず、スマホひとつで始められる手軽さも魅力です。
🔸広報チームの必要性
これからの時代、一社に一つの広報チームを持つことが当たり前になるでしょう。ショート動画を活用し、自社の魅力を発信する体制を整えることが、採用や販路開拓において重要な役割を果たします。