SNSを活用して採用活動を効果的に進める方法をご存じですか?
今回は、新潟出張の報告を交えながら、
「SNSが採用に与える効果」とその秘訣について解説します。
学会で優秀賞を受賞!
昨年、日本医業コンサルタント学会 京都大会で、
「SNS活用の広報力向上によるスタッフ育成
および診療所のブランディング考察」をテーマに発表し、
優秀賞を受賞しました。
学会では、ほぼ3年に一回、クリニックのマーケティングを
テーマに発表しており、昨年が3回目。
診療所研究会のメンバーと一緒に
全国の診療所のインスタ調査をしました。
昨年11月の発表後は、同様のテーマのセミナーや
医療機関の経営専門誌2誌合わせて9回の連載の機会に恵まれました。
学会発表はわずか20分なので話し足りないこともたくさんありましたが、
その後のセミナーや執筆で調べ直したり新しいネタを入れたりしてきました。
さて、今日は、経営者さんからよく相談を受ける質問についてお答えします。
SNSは本当に採用に効果があるのか?
結論から言えば、効果はあります。
ただし、それは使い方次第です。
昨年行った全国150院のインスタグラム調査では、
ビジネス活用の基本を理解しているのはわずか2割程度でした。
採用に効果的なSNS運用のポイントは
「ここで働きたい」と思わせる投稿にあります。
採用につながる投稿の3つのテーマ
- お知らせ
営業日変更やキャンペーン、新製品情報など。
例: 「インフルエンザ予防接種の開始」「Web問診導入のお知らせ」 - お役立ち情報
顧客のニーズに応える専門知識やヒント。
例: 「人間ドックのオプション選びのコツ」「インフルエンザ予防のポイント」 - 人や組織の様子
社内イベントや新人紹介など、職場の雰囲気がわかる内容。
例: 「新人研修の風景」「スタッフが行う鉢植えの手入れ」
投稿には、写真だけでなく「この写真が何を伝えたいのか」を添えると、
より親しみを感じてもらえます。
一方的なお知らせだけでは、親近感や共感を生むのは
難しいため注意が必要です。
発信頻度が生む「いつの間にか好きになる」効果
SNS活用では発信頻度が大切です。
ザイオンス効果という心理現象により、
接触頻度が高い対象に好感を抱くようになります。
週2~3回の投稿を続けることで、
見ている人は「馴染み」を感じ、
求職者も組織に共感を持つようになります。
求人広告で伝えられる情報が少なく、
組織の雰囲気がわからない「ブラックボックス」の企業と、
SNSで共感を得られる情報を発信している企業では、
求職者の選択肢が大きく変わります。
SNSを採用や組織づくりに活かす
SNSを活用している企業やクリニックでは、
採用に苦戦することなく、求職者から
自発的なアプローチを受けることも珍しくありません。
重要なのは、SNSを通じて「ここで働きたい」
「この人たちと働きたい」と思わせる情報を発信することです。
インスタだからといって「映える必要」はありません。
むしろ、等身大の職場の様子や人柄を伝えることが
採用成功の鍵となります。
まとめ
SNS運用は、採用や組織づくりにおいて
大きな可能性を秘めています。
特にザイオンス効果を活用することで、
「いつの間にか好きになる」関係を構築し、
求職者や顧客との信頼を深めることができます。
次回は、インスタで採用を成功させるための
具体的な3ステップをさらに詳しくお伝えします。
お楽しみに!