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#126 「いい会社はどこにある?」から考える求人文書のヒント

5月 14, 2024

川口市のSunnyキッズクリニックの
YouTubeで紹介された書籍
「いい会社はどこにある?」を参考にお届けします。

🔸いい会社はどこにある?

まだ、読み始めたばかりですが
「はじめに」と「おわりに」を読んだだけで
絶対読みたいと思いました。

それは、著者の思い。


お金を払っても欲しい情報は何かと考えて、
「企業選びの情報源」を集めよう

それも、口コミや根拠のない話ではなく
働いている社員の一次情報を集めて
一定の基準で評価できるデータベースを作りたい


そういう思いで20年以上
1000人以上の社員の生の声を
元にまとめられた書籍です。

通常の単行本の3倍の厚さ5cm近くの
ボリュームです。

対象読者は、
高校生・大学生とその親
進路カウンセラーの人たち

新卒・第二新卒の人たちが
自分の人生を設計する上で
会社を選ぶ判断基準を
中で働く人の本音ベースで分析し
解説しています。

企業が就職先としての
自社の魅力を客観的に見るのに
とても参考になります。

🔸いい会社を見つける3つの軸

会社選びの座標軸として
3つの軸・9つの視点が紹介されています。


3つの軸は
「仕事」軸
「生活」軸
「対価」軸


人は本来、「生活」のために
「仕事」をして「対価」を稼ぐ


多くの求人広告は
「仕事」「対価」の2つの軸しか意識していない


でも求職者、特に転職者は
前職で何がマイナス要素だったのか
次の仕事で何を満たしたいと思っているのか
すごく重要になります。


例えば
看護師の場合
大学病院や基幹病院勤務だと
「仕事」「対価」は満たされる。

でも、結婚し子育てしながら働くとなると
「生活」軸が満たされない場合が多い。

それで、大病院を辞めて
地元の診療所で働こうと転職を考えている時
重視するのは「生活」「仕事」の場合が多い

それなのに
給与や労働条件ばかりで
「生活」軸の情報のない求人広告では
応募したいとは思えない

🔸自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点

3つの軸に関して、9つの視点で

自分だけの「最高の職場」を検討するための
9つの視点が紹介されています。

「仕事軸」
・やりがい
・キャリア

「生活軸」
・負荷
・勤務環境
・人間関係

「対価軸」
・報酬水準
・カーブ分布(賃金カーブ)
・査定評価
・雇用

今回は、先ほどの看護師のケースに合わせて
「生活軸」の3つの視点を紹介します。

「生活」軸を評価する3つの視点


生活軸の3つの視点は

・負荷
・勤務環境
・人間関係


負荷の項目では
・労働時間や拘束時間、有給休暇取得
・仕事上のノルマや裁量面
・業務以外の交流やイベント参加の負担など


勤務環境では
・勤務地の選択、勤務時間、週休
・育児や介護などの対応
・オフィス環境のデジタル化やリモート対応など


人間関係では
・社内のモラル
・コミュニケーション
・ハラスメント対策
・メンタル

本書には
それぞれの軸・視点で現実の事例が
多数紹介されています。


看護職でいうと
大病院勤務の看護師の場合
結婚や出産のライフステージの変化のタイミングで
7割ほどが退職する


復帰意欲は高いので
施設やクリニックへ転職する人が多い

そんな背景から

応募者に繋がりそうなヒントを考えてみました。

🔸応募したくなる求人文書へのヒント

求人広告では
施設やクリニックに転職しようとする看護師に対して
生活軸の3つの視点で働きやすい工夫が書かれていると

詳細を見てみようと思うきっかけになります。

最近のスマホでの求職では
興味を持った候補先のHPやSNSで
実態を確認するのが当たり前の習慣になっています。

採用ページやSNSでは
生活軸での視点を意識して
仕事と生活の両立や良好な人間関係を維持できる
働き方や仕組み、人間関係が紹介されていると
応募につながります。

実際に求人広告での訴求ポイントについては
今働いているスタッフや応募者に

面接時でどこがいいと思ったのか
なぜ応募しようと思ったのかを聞いて

具体的に書き出すことを勧めています。

ざっくりといいところを書こうと思っても
切り口が曖昧になりますが
3つの軸、9つの視点で考えると

求職者の重視するポイントが具体的に浮かびますね。

参考にしていただければ幸いです。


今日は以上となります。

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