最近、ご相談の多いSNSと採用について
よくある誤解からご紹介します。
「うちは若い子がいないから
SNSなんてそもそも無理」
「SNS得意な子に頼んだけど
全然反応ないし、本人もやる気なさそう。
どうしたらいい？」
「うちの業界、SNSなんて見る人いないから
効果ないでしょ」
確かに、SNSを即効性がある「広告」と考えると
そんなコメントがでるのも無理はないと思います。
そもそもSNSは、広告・宣伝ツールではありません。
価値観をおなじくする人たちの交流の場です。
そこを理解して活用する体制を整えないと
いつまでたっても効果なし。
担当者が疲弊するばかり。
SNSは、広告ではなく広報
SNSが採用や集客に効果があるのは
「広告」ではなく「広報」として
自社の考えや取り組みを紹介しているから。
そこに共感する人たちが「いいね」と集まります。
「広告」はいくら素晴らしい言葉で語ったとしても
お客様、求職者からみたら『自画自賛』
『いいことばっかり言っている』
ネットもSNSもない頃
私がやっていた広報手段は「ニュースレター」
本社の社長やデザイナー、働く人を紹介したり
お客様のご自宅訪問やイベント紹介をしてきました。
「ニュースレター」は
自分で原稿書いても
印刷・製本まで印刷屋さんに外注して
宛名を出して封筒にラベルを貼って
郵送してやっと届く。
コストも手間暇も大変なので
せいぜい３ヶ月に１回
1,000人ほどに送るのがやっとでした。
それでもお客様は喜んでくださるし
同封したハガキに感想を書いてもらい
ファンが増えていきました。
それに比べたら、今はどうでしょうか？
SNSを使えば各社が
自前の放送局や新聞社を持っているようなもの。
誰にでも勧めるわけではないけれど
SNSは、業種、年代、男女問わず
使っている人は使っている
使わない人は使わない
日本全国の人に見てもらう必要はなく
自分たちを好きになって欲しい人
自社の考え方を知ってもらいたい人
この商品・サービスを待っているお客様に
その価値を伝えていく
使わない手はないのではないでしょうか？
実際に企業の売上改善に取り組むと
集客できない、売り上げが上がらない理由の多くは
ターゲットのお客様に発信していないこと
そもそも商品・サービスの魅力を
社員がよくわかっていない
だから発信もできない
発信していないから伝わらない
結果もでない
そんな悪循環になっていませんか？
SNSのネタだしのヒントを紹介
SNSの発信ができない理由の一つがネタがない。
自社の商品・サービスの魅力がわからない
そんな経営者・社員のために
ネタ出しのヒントをお伝えします。
１.WHY 商品・サービス発想のきっかけ
お客様が知りたいのは
この商品・サービスがいくらでどこで買えるかではなく
なぜ、こんな商品・サービスを世の中に出そうとしたのか
そのきっかけとなった社長や社員の体験だったり
お客様からのご相談だったり
2. HOW 独自性や工夫
それを製品化するときに
どんなことを考えて何を工夫したのか
そんな商品開発の裏話だったり
社長の熱い思いだったり
3. WHAT 商品・サービスの仕様や特徴
商品・サービスを使っているお客様の
うれしい声だったり、もっとこうしてほしいだったり
お客様との対話や交流に興味がある。
WHY、HOW、WHATの３つを
この順で考えながら書き出すと
共感されるポイントがたくさん出てきます。
どんなお客様の
どんな悩みをどのように解決するのか
どんな夢をどのように叶えることができるのか
特に商品・サービスの特徴ではなく
お客様にとっての嬉しいこと・魅力を伝えらると
売上につながります。
これって広告だったら
こんなに豊かに発信できますか？
広告費も高いし
制作費もかかるし
そんなに何度もバラエティ豊かに紹介できません。
SNSのいいところは
・接触頻度が高いこと
・多面的に伝えられること
・繰り返し伝えられること
こんなふうに
自分たちの会社の考え方や
商品作りの思いを聞いていると
お客さまに伝えたくなります。
SNSだけでなく
店舗の接客や営業活動でも
お客様との接点が増え
伝える言葉が豊かになります。
結果、お客様の嬉しい声を聞き
さらに会話が弾みます。
社員が自分たちの魅力を知り
言葉にすることとで、社員がファンになる
ファンが発信するからお客様に魅力が伝わり
お客さまもファンになる
そんなプラスの連鎖が起きるのが
SNSの力です。