「価格3倍で爆売れ『「切り餅』新たな魅力発信方法は?」
「価格3倍にしたのに爆売れの切り餅」の後半として
「価格3倍で爆売れ『「切り餅』新たな魅力発信方法は?」をお送りします。
昨日は、マーケティングの視点で価格を3倍にしたのに爆売れの3つのポイントのうち、2つを解説しました。
ポイントは3つ
1)価値に見合った価格再設定
2)理想のお客様を絞る
3)価値を伝える伝え方
【THE OMOCHI】
https://theomochi.com/#kodawari
今日は、3つ目の価値を伝える伝え方について
よくある反論「広告費用なんてかけてられない」に
答える形で方法を解説します。
【広告費用なんてかけてられない】
日経クロストレンドのニュースは今年の4月ですが
実はリブランディングした「THE OMOCHI」の発表は、
2019年11月6日のことです。
「THE OMOCHI」は、発売開始から2日間で
過去の年商を超える大ヒットとなりました。
使ったのはWeb広告ではなく、メディアPRとSNS。
笠原餅店のWHYは、
「自分たちが一番美味しいと信じる餅づくりを次代に継承するために、
職人技に価値をつけ、職人が持続できる価格で、本当においしい餅を届けること」
ただ美味しいだけでなく、
のどごしがよくのどに詰まりにくいお餅の価値を成分分析で再評価し、
3倍の価格でも販売できるお餅がWHATです。
笠原餅店のリブランディングにあたり
委託先のdot scienceが取った手段は
差別化できる価値を成分分析でエビデンスとして表すことに加えて、SNSでの発信とPR。
PR発信サービスのPR Timesによると
作り手のこだわりとしてかまどの炎の写真が
イメージとして使われています。
商品を紹介するのではなく
作り手の思いと手間暇かけた作り方を伝えることで
従来の価格の3倍、スーパーの市販のお持ちの5倍の価格でも
ぜひ欲しいと思わせる価値を丁寧に伝えています。
【価値を伝えるためのレシピを同時発信】
詳しい経緯はわかりませんが、
THE OMOCHIのWebsiteの運営は、dot science。
発売前に料理系のインフルエンサーを動員し、
Websiteでも商品紹介だけでなく、レシピを紹介したところ、
2日間でTwitterのレシピが10,000回以上再生され、一気に広がりました。
Twitterで「笠原餅店」で検索するとたくさんの投稿が出てきます。
https://twitter.com/search?q=%E7%AC%A0%E5%8E%9F%E9%A4%85%E5%BA%97&src=typed_query
プレスリリースでも、リブランディングしたプレミアム餅に
ふさわしい食べ方や新しいレシピを紹介しています。
「のどに詰まりにくいお餅」という特徴だけでは
高齢者向け、子供向けに安全で美味しいお餅の位置付けになります。
レシピ紹介をすることでよりおいしいお餅の食べ方、可能性を求める人、
食べたい人と食べさせたい人の両方に『他のお餅じゃなくて、笠原餅店の「THE OMOCHI」でなきゃ』
というファンを作ることができました。
【価値を伝えるためのレシピを同時発信】
今回、意外に思ったのは、2019年の取り組みが今、
日経クロストレンドのニュースになるということ。
今回紹介された記事は、日経クロストレンドの「インサイド」から。
企業のマーケティング事例を紹介する企画です。
最近は、Z世代が開発した芋スイーツ、「焼き芋」ブームの秘密などを紹介しています。
企業のインスタ活用の事例調査も紹介されています。
インスタはクリニックや医療・美容系のサービス業でももっと活用されていいと思います。
このブログでは、今後もインスタのビジネス活用とPRについて発信していきます。