#150 いつの間にか好きになる SNSの不思議

10月 19, 2024


SNSを活用して採用活動を効果的に進める方法をご存じですか?

今回は、新潟出張の報告を交えながら、
「SNSが採用に与える効果」とその秘訣について解説します。

学会で優秀賞を受賞!

昨年、日本医業コンサルタント学会 京都大会で、
「SNS活用の広報力向上によるスタッフ育成
および診療所のブランディング考察」をテーマに発表し、
優秀賞を受賞しました。

学会では、ほぼ3年に一回、クリニックのマーケティングを
テーマに発表しており、昨年が3回目。
 
診療所研究会のメンバーと一緒に
全国の診療所のインスタ調査をしました。
 

昨年11月の発表後は、同様のテーマのセミナーや
医療機関の経営専門誌2誌合わせて9回の連載の機会に恵まれました。
 

学会発表はわずか20分なので話し足りないこともたくさんありましたが、
その後のセミナーや執筆で調べ直したり新しいネタを入れたりしてきました。 

さて、今日は、経営者さんからよく相談を受ける質問についてお答えします。

SNSは本当に採用に効果があるのか?

結論から言えば、効果はあります

ただし、それは使い方次第です。

昨年行った全国150院のインスタグラム調査では、
ビジネス活用の基本を理解しているのはわずか2割程度でした。

採用に効果的なSNS運用のポイントは
「ここで働きたい」と思わせる投稿にあります。

採用につながる投稿の3つのテーマ

  1. お知らせ
    営業日変更やキャンペーン、新製品情報など。
    例: 「インフルエンザ予防接種の開始」「Web問診導入のお知らせ」
  2. お役立ち情報
    顧客のニーズに応える専門知識やヒント。
    例: 「人間ドックのオプション選びのコツ」「インフルエンザ予防のポイント」
  3. 人や組織の様子
    社内イベントや新人紹介など、職場の雰囲気がわかる内容。
    例: 「新人研修の風景」「スタッフが行う鉢植えの手入れ」

投稿には、写真だけでなく「この写真が何を伝えたいのか」を添えると、
より親しみを感じてもらえます。

一方的なお知らせだけでは、親近感や共感を生むのは
難しいため注意が必要です。

発信頻度が生む「いつの間にか好きになる」効果

SNS活用では発信頻度が大切です。

ザイオンス効果という心理現象により、
接触頻度が高い対象に好感を抱くようになります。

週2~3回の投稿を続けることで、

見ている人は「馴染み」を感じ、
求職者も組織に共感を持つようになります。

求人広告で伝えられる情報が少なく、
組織の雰囲気がわからない「ブラックボックス」の企業と、
SNSで共感を得られる情報を発信している企業では、
求職者の選択肢が大きく変わります。

SNSを採用や組織づくりに活かす

SNSを活用している企業やクリニックでは、
採用に苦戦することなく、求職者から
自発的なアプローチを受けることも珍しくありません。

重要なのは、SNSを通じて「ここで働きたい」
「この人たちと働きたい」と思わせる情報を発信することです。

インスタだからといって「映える必要」はありません。
むしろ、等身大の職場の様子や人柄を伝えることが
採用成功の鍵となります。

まとめ

SNS運用は、採用や組織づくりにおいて
大きな可能性を秘めています。

特にザイオンス効果を活用することで、
「いつの間にか好きになる」関係を構築し、
求職者や顧客との信頼を深めることができます。

次回は、インスタで採用を成功させるための
具体的な3ステップをさらに詳しくお伝えします。
お楽しみに!

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