#183 社員の声を引立つ「グループワーク」の力

2月 20, 2025

2月15日から公的機関のキャリアアップ
研修で「株式会社の設立と運営実務」の
講師を務めています。

今年で8年目となるこの講座。


コロナ禍では個別席&付箋質問方式でした
が、今年は5年ぶりにグループ形式を復活。

すると、受講生の姿勢や
コミュニケーションが大きく変わりました!

🔸グループワークの力

受講生の多くは、
すぐに起業する予定がなく、
「いつか役に立つかも」という軽い気持ちで
参加している人がほとんど。

グループで話したり、質問・発表はいや、
ただ情報だけ持ち帰りたいという人もいます。

そうひとたちも巻き込んでいくために
グループ講座の理由を最初に伝えます。

🔸グループ形式にする理由

「株式会社を作る」ことは手段であって
起業する目的は「自分の夢を叶えて
社会に何らかの貢献をしたい」ことのはず。

実際に起業するには、たくさんの人に
自分の思いを伝えていかなきゃいけない。

話していくうちにどんどん言語化がすすみ
応援してくれる仲間も増えます。

その第一歩として、この講座で
思いを伝える練習の場としてくださいと。

🔸受講生の変化

すると、受講生の熱量が明らかにアップしました。


初日なので、個人情報や事業計画の
詳細までは話さなくて結構。

どんな経験を活かして
どんな商品・サービスを提供したいか
どんなお客様によろこんでもらいたいか

短いワークタイムでも終わると
受講生の表情がふわっと明るく変わります。

すると、質問もどんどん出るようになります。

🔸社内プロジェクトでも活かせるグループワーク

この講座を通じて、
「グループワークの力」を再認識しました。


最近、顧問先で若手を巻き込んで
新規のプロジェクトチームを立ち上げ
どう運営していこうか悩んでいたので
グループワークの話をしました。


プロジェクトメンバーが6人以上だったら
3人以上のグループワークを行うことがおすすめ。

🔹グループワークおすすめ3つの理由

会議を開いても意見がでない
若手の意見を聞きたいけど
なかなか発言してくれない

そんな悩みをお持ちだったら
グループワークが効果的です。


✔ 発言のチャンスが増える
 若手や新人は発言を促されても
 自信を持って話せません。
 少人数なら意見が出やすくなります。

✔ 主体的に考える習慣がつく
 聞くだけでなく、自分の言葉で話すこと
で、
理解が深まり、意識が変わる。

✔ チームの一体感が生まれる
 短い時間でも一緒に考え、発言を共有する
ことで誰もが主役となるチームになります。


🔹社員の声を引き出すグループワークのコツ

グループワークも効果を出すには
ちょっとしたコツがあります。
 

グループワークで発言しやすい仕組みを
作り、誰もが発言していいと思える
安全安心な場を作ることが大事。

その上で若手、新人の意見は大歓迎と
示します。 突飛な意見でもそれをきっかけ
に思考を広げる大きなチャンスになります。

✔やることと時間を指定する
 例)〇〇について
 1分考える、その後一人1分発表
 全体で〇分と指定する

✔発言しやすいルールを作る
 ・どの順で話すか指定(右前の席、誕生日が近い順….)
 ・発言を否定しない、とっぴなアイディアも大歓迎

✔役割を交代しながら進行
・リーダー、タイムキーパー、発表役を決めて実行
・手順を定型化してどの役割もできるようにする


🔸社員の声で企業の魅力を再発見

コミュニケーションや業務効率化に課題を
感じる企業も多いと思います。

会議にグループワークを入れることで
社内での対話が活発になり、
チームの結束力も高まります。


「社員の意見をもっと引き出したい!」
と感じている方は、ぜひグループワークを
取り入れてみてください!

特に最近よく相談を受ける
「求人しても応募が少ない」
「自社の魅力なんてわからない」
という会社は、ぜひ若手社員と
「自社の魅力発見ワーク」をやってみてください。

グループワークで効率よく意見交換する時は
付箋を使って会議を進めるのが効果的です。

「自社の魅力発見ワーク」については
付箋会議の事例として、次回ご紹介します。

ニュース・お知らせ

2月 20, 2025

東京都の職業能力開発センターのキャリアアップ研修の講師を勤めています。 今年で8年目。「会社法における会社設立と運営実務」 今日から毎週土曜日×4回 この本をテキストに、創業の基本を教えてます。 テキストの3倍くらいの追

2月 9, 2025

日本最大級の経営者コミュニティ『社長の教養』朝ライブに登壇!SNSを活用した採用・集客の成功方法を解説。詳細はHPで確認できます。

1月 18, 2025

地域に根差したリハビリテーションクリニックの広報活動がスタッフ全員で取り組むチーム広報によって大きく変わった事例をご紹介します。 医療現場では各職種が専門性の高い業務に集中するあまり、時として職種間ではコミュニケーション