最近、埼玉・東京の採用支援サービスや人材確保
コンサルティングの事例を調べていました。
今回はその中から、採用に関する重要なヒントを
お届けします。
🔸いい「採用ができた」までのプロセス
採用に関して多くの相談を受けますが、
すぐに 行動に移す経営者や担当者は多くありません。
私は数多くの成功事例を持っているわけでは
ありませんが、事例集や成功秘話など、
情報を 集めて整理することが得意です。
最近、よく参照しているのは「東京カイシャ
ハッケン伝!」と「いい採用ができた
人材確保 コンサルティング事例集」です。
これらは東京都の採用支援サービスですが、
ネットで情報を取れるので参考にしてください。
「東京カイシャハッケン伝!」
東京都産業 労働部が『中小企業しごと魅力発信
プロジェクト』 として、採用に成功した
企業の取り組みを 紹介しています。
「東京しごと財団」が行なっている人材確保支援事業の事例集です。
成功事例から特に活用していただきたいのは、
「自社の魅力」「仕事の魅力」の伝え方です。
採用がうまくいかない中小企業の特徴は、
そこで働きたいと思うような「魅力」や
「仕事の内容」、「会社の雰囲気」などが
伝わっていないことです。
中小企業だからいいところなんて何もない
下請け企業だから注文されたものを作っているだけ
という経営者も少なくありません。
まずは、会社の事業と募集しようとしている仕事の内容を
伝わるように書き出してみる。
そのヒントがこれらの事例集にたくさんあります。
🔸自社の魅力を見つける
まずは、会社の事業と募集する仕事の内容を
伝わるように書き出してみましょう。
例えば、「光学レンズ加工」だけでなく、
「150年以上に渡り、内視鏡など医療分野で、
多品種・少量生産の高品質な光学レンズを
一貫生産体制で製造する会社」と表現すると、
印象が大きく変わります。
紹介されている各社の特徴は:
「01事業内容」
「02育成制度」
「03働く環境」
の3つのポイントで表現されています。
これらを参考に
自社で取り組んでいることをこの3つのポイントで
丁寧に書き出してみることをおすすめです。
その中でどこでも同じではなく
うちだけの魅力や特徴はないかを考えてみる。
働きやすい工夫、成長を促す仕組み、SDGs
健康経営など、当たり前と思っていることも書き出してみる。
その時に大事なことは社員に聞いてみること。
🔸採用者インタビュー 3つの質問
求人文書や採用ページ、SNSでぜひ紹介したい
のは「採用者インタビュー」です。
効果的な3つの質問があります:
- 応募のきっかけは?
- 入社の決め手は何でしたか?
- 仕事を始めていかがですか?
SNSで採用できている中小企業は、
必ずインスタや TikTokでこれらを紹介しています。
1)何が決めてとなって応募しようと思ったのか?
何に興味を持ったのか、
例えば、「営業職だったけどものづくりがしたい」
「営業未経験だけど、チャレンジしてみたい」…..
2)入社の決め手となったのは?
「技術力がすごい、ものづくりの現場にいたい」
「穏やかでフランクな雰囲気でここで一緒に働きたい」
3)仕事を始めてどうでしたか?
「最初は怖いイメージだったけど、なんでも聞きやすくて安心」
「業務に使命感を感じて大変だけどやりがいがある」
今、採用が難しいという会社は
ぜひ、社員に質問をしてください。
先輩の言葉として紹介するだけでなく
自社の事業や仕事の魅力として
伝わる言葉で伝えることができます。
人事や総務が持っているイメージと現場は
全然違う場合も少なくありません。
しばらく若手が入社していないという場合でも
ベテラン社員さんに聞いてみてください。
ただし、経営者もベテラン社員も自社の魅力を
わかっていないことがよくあります。
その時の「次の手」はお客様の声を使うこと。
「なぜ、あのお客様は長くうちの製品を買ってくれてるの?」
「他にも同じような商品あるのになぜいつも指名なの?」
そんなところから、「安い・早い」だけでない
自社のこだわりが見えてくることもよくあります。
🔸まとめ
採用成功の秘訣は、自社の魅力を再発見し、
効果的に発信することにあります。
具体的な
アプローチとして、事業内容・育成制度・
働く環境の3つの視点から自社の特徴を整理し、
採用者インタビューを活用することが重要です。
社員やお客様の声を通じて、自社の隠れた
魅力を発見し、それを求職者に伝わる言葉で
表現することで、採用活動の成果を高める
ことができます。