• Home
  • /
  • Blog
  • /
  • #137 中小企業の「男性育休推進」で採用に効果?

#137 中小企業の「男性育休推進」で採用に効果?

6月 13, 2024

🔸埼玉県の新たな取り組み

埼玉県で男性の育休取得を推進するための新しい表彰制度「埼玉PX大賞(パタニティトランスフォーメーション)」がスタートしました。しかし、名称が一般的でないため、多くの中小企業経営者にはピンと来なかったかもしれません。

もっとシンプルに「男性育休推進中小企業表彰制度」とすれば、関心を引けたのではないかと感じます。

🔸男性育休が少子化対策に貢献する理由

男性育休が注目される背景には、少子化対策の一環としての重要性があります。内閣府の統計によると、夫の休日の家事・育児時間と第2子以降の出生率には強い相関があります。

  • 夫の家事・育児時間がゼロの家庭: 第2子以降の出生率は10%
  • 夫の家事・育児時間が6時間以上の家庭: 第2子以降の出生率は87.1%

このデータは、男性が積極的に育児・家事を行うことで、家族が増える可能性が高まることを示しています。

🔸男性育休制度導入のメリット

働きやすい環境を整備

男性育休を制度化することは、単に休暇を与えるだけでなく、企業全体の働き方改革を促進します。業務の見直しや優先順位付け、縦割りからの脱却など、職場全体の効率化につながります。

採用力向上

若い世代の意識調査によると、

  • 男性新入社員の約8割が「子どもが生まれたら育休を取得したい」と回答(調査:生産性本部)。
  • 女子学生の約9割が「夫に育休を取得してほしい」と回答(調査:日本経済新聞)。

このように、若い世代は職場の環境や価値観を重視しています。男性育休制度を整備することで、優秀な人材の確保に効果が期待できます。

離職防止とモチベーション向上

男性育休制度を整備することで、社員が働きやすい環境を実感でき、離職防止やモチベーション向上にもつながります。また、子育てや介護など他の支援制度の整備も進み、組織文化の向上が期待されます。

🔸男性育休制度の整備が必要な理由

「対象者がいないから必要ない」と考えず、制度を整備すること自体が企業の姿勢を示します。特に女性が多い職場でも、男性の看護師や事務職員を採用する可能性を考慮し、制度を導入することをお勧めします。

単なる形だけの制度ではなく、実効性のある取り組みを通じて「働きやすい環境を整える企業」というイメージを発信することが重要です。

🔸参考事例:「男性育休100%宣言企業」

男性育休を積極的に推進する企業の取組みは、埼玉県の「男性育休100%宣言企業」の事例が参考になります。ぜひ各社の取組内容をご覧いただき、自社の制度整備に役立ててください。

ニュース・お知らせ

12月 26, 2024

今回のセミナーをきっかけに、SNSを活用した広報活動への関心がさらに高まることを期待しています。来年には「SNS広報チーム育成講座」を開講予定です。これに向けて、引き続きセミナーを開催し、中小企業やクリニック経営者の課題解決に貢献してまいります。

12月 12, 2024

日本FP協会山梨支部主催の継続教育研修会にて、FP資格を活かした起業・複業について解説!セカンドライフの設計方法や具体的な成功例を紹介しました。

12月 9, 2024

日本最大級の経営者コミュニティ『社長の教養』朝ライブに登壇!SNSを活用した採用・集客の成功方法を解説。詳細はHPで確認できます。