~患者様との信頼関係を築くSNS活用のポイント~
原材料費の高騰、人件費の上昇、診療報酬の伸び悩み―。医療機関の経営環境は、年々厳しさを増しています。特に頭を悩ませるのが看護師さんの採用と患者様の集患ではないでしょうか。高額な求人広告を出しても応募が少なく、せっかく採用できても早期退職というケースも。広告費は重い負担になる一方です。
このような状況を打開する鍵として、私はSNSを活用した広報活動をお勧めしています。27年のブランディング経験と300以上の医療機関コンサルティングを通じて見えてきたのは、患者様との信頼関係づくりにSNSが大きな力を発揮するということです。
患者様の行動変化に気づいていますか?のか
コロナを経て、患者様の医療機関選びの方法は大きく変化しました。新聞広告や折込チラシを見て来院される方は激減し、代わりにインターネットで情報を集め、SNSで実際の評判を確認してから医療機関を選ぶ時代になっています。
特に興味深いのは、50代以上の方々のSNS利用率の高さです。
最新のモバイル社会白書Web版 2024年版(NTTドコモ モバイル社会研究所)によると:
- LINEは70代でも7割以上が利用
- インスタグラムは50代女性の5割以上が利用
- YouTubeは健康情報収集の重要なツールに
SNSは「売り込む」場所ではありません
ここで大切なポイントをお伝えしたいと思います。SNSは決して「宣伝の場」ではありません。患者様との大切な「対話の場」なのです。
実際、SNSで成果を上げているクリニックは、日々の診療で大切にしていることを丁寧に発信されています。予防医療の啓発や健康に関する情報提供、スタッフの想いや院内の雰囲気など、広告では伝えきれない魅力を自然な形で届けているのです。
予想外の効果:スタッフの成長と組織の活性化
「SNSの運用は面倒そう…」とお考えの院長先生も多いかもしれません。でも、実は素敵な副次効果が生まれているんです。
投稿のための情報収集をきっかけに、部署を越えた会話が増えます。「患者様に喜んでいただける工夫って何だろう?」「この治療の良さをどう伝えられるかな?」。そんな会話が日常的に交わされるようになり、自然とスタッフ間の距離も縮まっていきます。
若手スタッフが得意なSNSを通じて、ベテランの知識や経験を発信する。そんな世代を越えた協力も生まれています。結果として、スタッフの成長やチーム力の向上にもつながっているのです。
クリニックの想いを届けるツールとして
SNS広報は、単なる情報発信の手段ではありません。それは、クリニックの理念や大切にしている想いを、患者様やこれから仲間になるスタッフに伝えるブランディングツールなのです。
一緒に働きたいと思っていただける方が増え、口コミで患者様が広がり、スタッフの帰属意識も高まる―。そんな好循環を生み出すきっかけとして、SNS広報を活用してみませんか?
次回は、実際の医療機関での具体的な活用事例をご紹介させていただきます。
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