「魅力発信ブランディング」の重要性
SNSを活用することで採用や集客が期待できると、多くの企業やクリニックがSNSを導入しています。しかし、その一方で「始めたのに効果が出ない」「続かない」といった悩みも少なくありません。
実は、SNSがうまくいかない理由は、SNSのスキルや頻度の問題ではありません。本当の原因は、「自分たちの魅力・価値を理解していないこと」にあります。
逆に言えば、自分たちの価値を理解し、それを発信できれば、採用や集客にもつながります。本記事では、「魅力発信ブランディング」の3つのステップと事例をご紹介します。
🔸採用できるSNSへの3ステップ
「魅力発信ブランディング」は、自分たちの価値を見つけ、それを正しく伝えることで、採用や集客の成果を上げる手法です。
Aクリニックの事例をもとに、具体的なステップを解説します。
STEP 1: 理想の患者・スタッフを明確にする
- 質問例
・理想の患者さん、理想のスタッフは誰か?
・その人たちが求めるものは何か?
これらの問いを深掘りし、自分たちの「魅力」を再確認しました。
STEP 2: 適切な手段で情報を発信する
マーケティング・広報の手段を検討しました。
ホームページ、採用ページ、InstagramやYouTubeなど、ターゲットに合ったプラットフォームを選定します。
STEP 3: SNSで魅力を発信する
選んだSNSに合わせたスキルを取得し、継続的に発信を行います。
これらのステップを踏むことで、採用と集客の両方で成果を得ることができます。
🔸魅力発信ブランディングって何?
Aクリニックは、「診療方針を理解した患者さんに来てほしい」「カウンセリングできるスタッフを採用したい」という目的を持っていました。そのために、次の取り組みを実施しました。
STEP 1: 理念と価値の確認
- 理想の患者像や求職者像を具体化し、その人たちにとって価値のある情報を言語化しました。
- 例えば、患者向けには「診療後のスキンケアをYouTubeで確認できる」といった具体的なサービス内容を紹介。
- 求職者向けには、「資格や経験がなくても院内で丁寧に指導する」ことを強調しました。
STEP 2: 適切な情報発信手段の選定
- ホームページと採用ページ
ホームページでは診療方針を、採用ページでは院内の雰囲気や魅力を伝える内容を重視しました。 - SNS活用
InstagramやLINE、YouTubeを選び、それぞれに合ったコンテンツを作成しました。
STEP 3: SNS発信の実行
Aクリニックは、これらの媒体を活用し、パートスタッフ3名の募集で29名の応募を獲得。
さらに、共感するスタッフを採用できたため、SNS発信にも積極的に取り組める体制が整いました。
🔸採用ページがもたらした最大の効果
Aクリニックで最も効果を発揮したのは、縦長形式の採用ページ(LP)です。
このページでは、求職者が知りたい情報をしっかり盛り込み、自然な流れで応募へと誘導する仕組みを構築しました。
採用ページの制作では、以下の工夫を行いました。
- インタビューの実施
医師の診療方針やスタッフの働く魅力を語ってもらい、コンテンツに反映しました。 - プロフィール写真の撮影
医師の診療風景やスタッフとの交流シーンなど、リアルな魅力を伝える写真を用意しました。
次回は、この採用ページの作り方について詳しく解説します。