#141 SNS 始めたらこんなことができた
SNSの効果、実際どうなの?
「SNSやるといいけど、でも実際どうなの?」と疑問を持つ経営者も多いのではないでしょうか?
今日から1週間、SNSを活用した広報成功事例をお届けします。実際の取り組み事例を通して、SNSで何ができるようになったのかをご紹介します。
まずは、首都圏の皮膚科Aクリニックでの事例です。移転開業支援の一環として、パート採用とSNS広報チーム育成をサポートしました。
🔸採用・集患に関するよくある誤解
クリニックは条件が悪いから良い人は来ない、入職してからしっかり教育すればいい、条件を絞ると応募が減るだけ、患者さんは選べない、といった考え方を持つ方は少なくありません。A先生も同じ悩みを抱えていました。患者さんは増やしたいけど、診療方針を理解しない人には来てほしくない。スタッフには診療方針をしっかり伝えてほしいが、すぐ辞めてしまう。パートでは良い人が来ない。こういった悩みを解決する方法として提案したのが、「魅力発信ブランディング × SNS活用」の広報戦略です。
🔸SNS広報の特長
SNSは大企業だけのものではありません。特に、顧客や患者を絞っているクリニックや中小企業にこそ恩恵が大きいのです。SNSは低コストで始められ、クリニックや中小企業の想いや方針を直接伝えられます。また、ターゲットに絞った発信が可能であり、社内スタッフで運用することができます。そして、患者さんや顧客の利便性を向上させる役割も果たします。
SNS広報は、クリニックや中小企業の「想い」を伝えたい人に届ける、現代の「ニュースペーパー」のような役割を果たします。
🔸SNS導入でできるようになったこと
AクリニックではSNS導入後、以下のような成果を上げました:
- インスタグラム:季節の肌ケア情報を発信
- YouTube:スキンケアの3ステップを解説する動画を投稿
- LINE公式アカウント:Web問診・予約、診療時間の変更、季節のスキンケアやキャンペーン案内、スキンケア用品のスタンプカード
一番変わったのはA先生自身です。自分の言葉でインスタやYouTubeを通じて患者さんに直接伝えられることが楽しくなり、積極的に発信を続けています。完全予約制の診療ですが、LINEでWeb問診と予約が可能になり、既存患者のほぼ100%がLINE登録しています。また、急な診療変更やキャンペーン案内が簡単に行え、スキンケア用品の売上も増加しました。さらに、スキンケアのカウンセリング時にはYouTube動画を活用し、家庭でのケア効果も向上しました。
🔸SNSの前にやるべきこと
Aクリニックでは、SNSに取り組む前に「魅力発信ブランディング」を実施しました。自院の診療方針やターゲット患者を言語化し、ホームページと採用ページを作成しました。これにより、診療方針に共感するスタッフが応募し、ほぼ無料の媒体でパート3名の募集に対し、29名の応募がありました。
共感するスタッフを採用できたことで、SNS発信にも積極的に取り組む体制が整いました。
次回は、SNS導入前に取り組んだ「魅力発信ブランディング」についてご紹介します。