#147 社長の毎日がファン作り!Facebook活用の成功事例

9月 24, 2024

今回は、「社長の毎日がファンを作る」というテーマで、Facebookを活用した実際の成功事例をご紹介します。埼玉県小川町にある松岡醸造株式会社の松岡良治会長がどのようにFacebookを使い、ファンを増やしているのかをご覧ください。

ご本人から許可をいただいたので、本日は実際のFacebookの投稿をご紹介します。

埼玉県の小川町で江戸時代に創業の150年以上の伝統を受け継ぐ銘酒「帝松」を擁する松岡醸造株式会社の松岡会長です。

Facebook 松岡良治

松岡醸造株式会社

松風庵

私はご縁があって、2018年前後に2年ほど 酒蔵レストラン開業の時にお手伝いさせていただきました。

当時、私自身は、まだFacebookも見るだけの状況でしたが、レストランの開業に伴うPR支援を行うための情報収集で会長(当時は社長)のFacebookを活用させていただきました。

最近の投稿はこんな感じです。


🔸Facebookでファンを作る松岡会長の事例

松岡醸造株式会社は、江戸時代から150年以上の伝統を受け継ぐ銘酒「帝松(みかどまつ)」を製造する酒造会社です。同社の松岡会長(当時は社長)は、Facebookを活用してほぼ毎日、活動内容を発信し続けています。

🔸投稿内容の特徴

1日3~5枚の写真や動画に文章を添えて、社長の行動や考えを記録。具体的には以下のような投稿が多いです。

  • 酒造組合の代表や商工会会長としての活動
  • 酒蔵や取引先飲食店の訪問、出張の様子
  • 新酒の仕込みや受賞のお知らせ
  • 趣味のゴルフや家族との時間

これらの投稿は「押し付けがましくない自然さ」が魅力で、見る人に親近感を与えます。

🔸Facebookをビジネス活用する基本ルール

松岡会長の事例を通して、ビジネスでFacebookを活用する基本ルールを確認しましょう。

1. コンセプトを明確に

「酒造会社の経営者」「商工会会長」などの立場を活かし、活動を通じてステークホルダーに自分の価値観や行動を伝えます。

2. 発信内容は3つのテーマをバランスよく

  • お知らせ: 受賞や新製品の情報を控えめに発信。
  • お役立ち情報: 酒造りの専門知識や業界の話題を共有。
  • 日常の様子: プライベートや趣味の一面を見せて親近感を醸成。

3. 定期的な配信

「ほぼ毎日」の発信を続けることで、信頼性と接触頻度を確保。無理なく習慣化することがポイントです。

🔸Facebookの広報効果

メディアからの注目を集める

株式会社松岡醸造は、新聞・雑誌やテレビ取材もよく受けていらっしゃいます。取材された情報も社長のFacebookに紹介されています。

これからメディア取材してもらいたいと思っている経営者の方は、ぜひ参考にして欲しいのですが、新聞・雑誌・TV記者は、社会性のあるニュースネタをSNSから探しています。

公式の報道資料であるプレスリリースは、企業の一方的な情報発信になりがちですが、日頃からどんな取り組みをしているのか、社長の考え方は?というように社長のSNSを通して、価値観や社会性のある情報を探しています。

その時に、過去に取材実績があったり、企業のSDGsの取り組みや社会性の高い商品・サービスを提供していることがわかると取材につながりやすくなります。広告料を払って紹介してもらうのではなく、社会に価値ある情報として費用をかけずに取材を受けることができます。

業務連携や取引のきっかけに

知人の経営者の投稿つながりで、日々の投稿を見るうちに信頼を得て取引の引き合いが出たり、取引先への紹介が出ることがよくあります。

紹介を受けた時も、Facebookを見ることで価値観の合う経営者か、普段どんなことをしている人なのか、確認できますね。

採用面での効果

Facebookは、実名登録の利用なので、直接、求職者とつながることは少ないかもしれませんが、他の経営者・行政・金融機関からの優秀な人材の紹介の可能性は高いです。

🔸社員への価値観共有・教育効果

社長のFacebookの効果は、外部に対する信頼獲得につながる広報効果だけではありません。

自社のブランド価値や認知度を高めるための外部への情報発信をアウターブランディングといいますが、もう一つ大事なことがインナーブランディング、社内への価値共有する情報発信や取り組みです。

社長のFacebookを社員全員が友達になっていることはあまりありませんが、取引先が見ているので経営幹部は共有されるといいと思います。朝礼や日々の会議・雑談で社長のFacebookの投稿内容を部下の社員やパートさんたちに共有することで、社長の人柄や考え、自社の方向性や社会での立場を伝えることができます。

社外の業界や経営者団体との役職もあり、ふだん会社にいなくてゴルフばっかりと思われている社長も多いかもしれません。Facebookを通してどれだけの行動量で地域や業界に貢献しているのか、社内の人たちに知ってもらういい機会にもなります。

社長におすすめのSNSは、Facebook以外ではXです。

Xについては、先日ご案内した下記の動画をご覧ください。

🔸Facebookは「広告」ではなく「広報」

今日、ご紹介したFacebookの事例は、広告ではなく広報活動です。

最近は、SNSに関しても

「インスタ広告」
「Facebook広告」
「YouTube広告」などがあり、

SNSで宣伝すると思う経営者も少なくありません。

お金を払って投稿を拡散し、集客・採用するのは、SNS広告ですが、私がお勧めするのはあくまでもSNSを広報として使う方法です。

SNSはもともと「交流の場」、自分たちの取り組みや価値観を紹介する広報として使うことで共感する人が集まり価値観を同じくする人たちと「交流」ができます。

採用や集客に効果があるのはSNSを広報として使う場合です。

経営環境がますます厳しくなる中小企業や医療機関にぜひ、SNSを広報として活用しお金をかけずにスタッフと一緒に発信し、ファンが集まる仕組みを作っていただきたい。


次回は、採用におけるSNSの効果を具体的な事例とともに解説します。お楽しみに!

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