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#135 ステマ規制、初の行政処分はクリニック

6月 8, 2024

🔸ステマ規制が適用された事例とは?

今回の処分対象となったのは、都内の「マチノマ大森内科クリニック」。同院はインフルエンザ接種者に対し、口コミで評価を4または5にした場合に550円割引する施策を行っていました。

🔸そもそも「ステルスマーケティング」とは?

景品法

「ステマ」とは「ステルスマーケティング」の略称です。ステルスとは「隠匿」や「秘密で動く」という意味で、ステルスマーケティングは消費者に気づかれない形で商品やサービスを宣伝する手法を指します。

有料で記事や投稿を依頼すること自体は問題ではありません。ただし、それが広告であることを隠す場合、景品表示法に違反する可能性があります。この法律では、以下のように規定されています。

  • 不当表示: 刑事罰として「2年以下の懲役または300万円以下の罰金」が課される。
  • 明示の必要性: 有料で依頼した記事や投稿は「広告」や「PR」と明示する必要があります。

2023年10月から、ステルスマーケティングを防止する規制が本格導入され、依頼を受けたインフルエンサーやアフィリエイターが書いた記事が広告であるかどうかが明確でない場合、問題視されるようになりました。

🔸口コミ依頼の問題点

今回のクリニックは、口コミ依頼そのものではなく、評価を4または5に限定したことが問題とされました。これは、患者の自由な意見を妨げる行為であり、信頼性を損なう結果を招きます。

例えば、インフルエンザ接種費用を1650円という低価格で設定した上で、評価が高ければ割引を提供する施策は、口コミの信憑性に疑念を抱かせるものです。さらに、会計時にその場で評価を求めるやり方も、消費者からの信頼を大きく損なう可能性があります。

🔸口コミの信憑性は?

一般的に、クリニックの口コミは高評価(4–5)と低評価(1—2)に二極化する傾向があります。平均評価が4以上のクリニックは高く評価されていると言えますが、悪い口コミを書く人が一定数存在することも避けられません。

実際には、GoogleマップやCalooなどの口コミサイトでは、悪評に対して削除や損害賠償を求める判決も出ています。このように、口コミはクリニックの評判形成において非常に重要です。

🔸ステマ規制への対応

ステマ規制は2023年10月以前の投稿も対象です。そのため、過去の記事や投稿についても「広告」や「PR」と明示する修正が必要になります。

最後に、ステマ規制に関する注意点を動画で解説したTikTokを用意しています。

ぜひご覧ください。

ニュース・お知らせ

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